山を歩く

山を歩く

大峯奥駈道コース

大峯奥駈道は、霊場「吉野・大峯」と「熊野三山」を南北に結ぶ修験者の修行の道で、吉野山から熊野本宮大社まで約80kmの道のりがあります。
その中でも上北山村地内約20kmの間の大峯奥駈道は、標高1,500m~2,000m級の高地となり大峰山脈の中で最も険しい参詣道ですが、その古道はブナ、トウヒ林等の原生林をはじめ、シロヤシオ、シャクナゲ、オオヤマレンゲなど花木咲く豊かな自然道が昔と変わらずに保たれています。また、峯中最も厳しい修行が行われた雪中参籠の行場「笙ノ窟」へは、登山道が整備され、一般の方でも比較的安全に訪れる事ができるようになりました。

「和佐又山」と世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」 大峯奥駈道
「大普賢岳」・行場「笙ノ窟」(しょうのいわや)

「和佐又山」と世界遺産「大峯奥駈道 大普賢岳」

紀伊山地の霊場と参詣道ルール

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、万物、生命の根源である自然や宇宙に対する畏敬を、山や森に宿る神仏への祈りという形で受け継いできた、日本の精神文化を象徴する文化遺産です。私たちは、このかけがえのない資産がもたらす恵みを、世界の人々がいつまでも分かち合えるよう、参詣道を歩くにあたって次のことを約束します。

  1. 1 「人類の遺産」をみんなで守ります。
  2. 2 「いにしえからの祈り」の心をたどります。
  3. 3 笑顔であいさつ、心のふれあいを深めます。
  4. 4 動植物をとらず、持ち込まず、大切にします。
  5. 5 計画と装備を万全に、ゆとりをもって歩きます。
  6. 6 道からはずれないようにします。
  7. 7 火の用心をこころがけます。
  8. 8 ゴミを持ち帰り、きれいな道にします。

[注意事項]

・山の天気は変わりやすいため、雨具等を携帯ください。

・標高が高いため気温が低いです。防寒具を携帯ください。

・動植物をとらないでください。

・野生動物にえさを与えないでください。

・無理な登山計画はやめましょう。

世界遺産「大峯奥駈道」
おすすめトレッキングコース

※時間・距離はあくまでも目安です。余裕のある計画をたててください。

[Aコース(初級)]笙の窟・和佐又山コース / 距離:約7km 所要時間:約3時間

笙の窟は、「大普賢岳」と「和佐又山」の中程にある日本岳の南岩壁に開口する自然岩窟で、奥駈道からは離れた「入峯中」の行場です。平安時代以来多くの修行者の参籠修行が行われた場所で、この窟での雪中参籠は峯中随一の荒行とされ、日蔵上人も修行を行ったと言われています。「笙の窟」と「和佐又山」のコースは、全て天然林で深緑、紅葉とも魅力のあるコースとなっています。

[Bコース(上級)]WASAMATA HUTTE~大普賢岳コース / 距離:約7km 所要時間:約6時間

大峰の名峰「大普賢岳」(1,780m)へは笙ノ窟~大普賢岳の間が、鉄階段、鎖場があり滑落に十分注意が必要。見どころは、大普賢岳、石の鼻、水太覗きからの展望。5月下旬から6月上旬は、シロヤシオ、シャクナゲ等が咲き、紅葉は10月中旬から11月初旬です。

[Cコース(上級)]WASAMATA HUTTE~大普賢岳~七曜岳~無双窟~底なし井戸コース / 距離:約11.5km 所要時間:約8時間30分

ルートは長く、鎖場やハシゴも多く、気力・体力・技術ともに必要な上級コース。早朝に出発するのがお勧めです。左回りの周回コースでは、和佐又の分岐から笙の窟を過ぎて日本岳の分岐に向かい、大峯奥駈道に沿って大普賢岳、国見岳、七曜岳と縦走。そこから無双洞までは標高差600mほど急坂を下るのでかなりの体力を消耗します。底なし井戸からの標高差300mほどの登り返しを終えると、和佐又の分岐に到着します。

登山に関するお問い合わせ先

[上北山村役場企画政策課]

TEL 07468-2-0001
 / FAX 07468-3-0265